成功しているカフェ・喫茶店のオーナーを中心に繁盛の秘訣を探るべく「デザインのぼりショップ」がインタビューを行っていきます。JR京浜東北線、関内駅から徒歩4分。横浜スタジアムの近くにそのお店はあります。非常に面白いコンセプトの「りせっとcafe」、カフェを始めた経緯や、このお店の特徴についてお話を店長の大井さんに伺いました。
ここがオープンして今年の9月で6年になるんですが、もともとは運営会社が老人ホームを運営していて、そちらのシニア食として生まれたのが当店のスープなんですね。薬膳の考えを取り入れたスープで年配の方でも気軽に口にすることができて栄養価も高いということで開発されて、その展開としてカフェをオープンしました。
コンセプトは、薬膳スープをメインとしてお食事で体の中をリセットしていただいて、いろいろなイベントを通して楽しんでもらって心もリセットしましょうということでりせっとカフェとしてやらせていただいてます。
シニア食から生まれた薬膳スープ
大体お客さんが入ってきて「何屋さんなの?」って言われます。カフェって言っても食事は薬膳スープだし、それこそイベントやってる日は開いてないし、本当「普段何やってんの?」っていうのはよく言われます(笑)。
やっぱり皆さん薬膳って聞くとちょっと食べにくいなっていうイメージがあると思うんですけど、シニア食で生まれていますし、普段口にしている物で気軽に栄養をとれて体質を整えるので食べやすいんです。スープが6種類あってそのときの体調や体質に合わせて自由に選べるんです。
イベントスペースとしてカフェを提供
ここはオフィス街なので、ランチタイムは時間勝負だし、なおかつメニューを選ばなきゃいけないっていうところで、その辺をどうお客さまに伝えていくべきかと、イベントのスペースとして認知されるためにはどうしたらいいかというのが一番苦労しましたね。イベントを認知させるために工夫したことは、最初はもう来たお客さんと遊んでいたんですよ。店内におもちゃ箱があって、例えばトランプであったり、輪投げであったり、子どもの頃の遊びを楽しみつつ食事ができますよというのをやってたんです。面白いって言ってくれる人も結構いたんですけど、でもやっぱりね、初めて来たお店でいきなりそれやられてもっていうので、一旦やめました。じゃあ来ていただいた方にお店の雰囲気を気に入っていただいた上で何かイベントをやってもらおうと。なのでジャンル問わずさまざまなイベントを募集をしてるんです。基本的に迷惑をかけない内容ならNGは出しません。取りあえずやってみましょうという感じです。それが最初一つとか二つだったのがちょっとずつ、主催者が口コミでお友達を紹介してくれたり、来たお客さんが「こういうのやってるんだ、じゃあ私もやりたい」みたいな感じで、本当じわじわと5年6年かけてようやくいろんなジャンルで今の本数になりました。
一応、この使用金額ですよとはあるんですけど、例えば芸人さんにもライブしてもらっているんですけど、芸人さんに例えば「1回1万払ってください」って言ったってなかなか厳しいので、だったら「タダでいいよ、その代わり継続的にやっていきましょう」と。
ワークショップとかちょっと小さい規模のものであれば、先生からよりは生徒さんからドリンク代という形で頂いて、いろいろ習い事をしながらドリンクを飲みつつっていう感じにしてます。先生たちの負担を少なくすることによって回数も増やせるので。
時間帯でのぼり旗を使い分ける
前は他社さんですけどオリジナルで作って一応ちらほら立ててはいたんですけれどね。海が近いので風が強い日もあり、すぐ駄目になったので次はどうしようかっていうところで悩んでいました。金額もやっぱりいいお値段したので。ちょっといきなりオリジナルは無理だけど段階的にまた置いてみようかっていうのでデザインのぼりショップさんを利用しました。スタッフさんも届いたのぼりを見て「かわいい」とか「オリジナル作ったらいいんじゃないですか」って軽く言うんですけど、まあそれは後々っていう感じで(笑)。やっぱりあったほうがお客さんの目線もあるし、「呼び込みやすい」って言ってくれています。通行量はあるので、気にしてもらえる。やっぱりお客さんの反応としては、「何始めたの?」っていう感じですよね。種類をいろいろ購入したじゃないですか。朝、来たときは「モーニング」になって、帰りは違うのぼり旗になって、イベントをやってるときは「イベント開催中」っていうのがあるっていうのでちょっとずつ通りがかる人にも認知されてきたっていう感じですよね。時間帯によって区別されてるんでいいねっていう感じで。いつもやってた同じイベントにのぼりが立つようになったんで、いつも来てる人が逆にそののぼりが気になるっていう感じですね。しかも動物で。イベントっていうとなんかちょっと堅いイメージがあるじゃないですか。だけど可愛くてラフな感じで、お店に合っているって言ってもらえて。逆にかっちりしたイベントもたまにあるので、そういうときはちょっとシンプルなデザインもあってもいいのかなと。
人と人を繋げるコミュニティカフェへ
うちはとにかくイベントを毎日やりたいんですよ、本当は。今、たくさんあるようには見えるんですけど、結構同じ方が定期的にやっていただいたりっていう感じなんで。やっぱり1人でも多くの主催者さんに使っていただいて、その主催者さんがやりたいことがいろんな人に伝わってもらえればいろんな人が得するわけで。まずは来てもらった人にチラシを渡したりだとか、店内の掲示板を見てもらって、そこから口コミで広めて。うちもそういう場所ですよっていうのもまた新たに認知してもらえるので。とにかくもう毎日イベントをできるようにしたいなと思っています。
(DNSニュースレターvol.10 2016/5/20発行分より抜粋)
りせっとcafe関内店
代表者:大井 智彦 さま
所在地:〒 231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町1-14
最寄駅:JR京浜東北線関内駅より徒歩4分
横浜市営地下鉄ブルーライン線関内駅より徒歩4分
TEL:045-263-9917
WEB:www.reset-club.jp
営業時間:平日 10:30~18:00
土日祝 11:00~17:00
(ラストオーダーは閉店30分前)
定休日:不定休