銀座は、大通りより裏道をふらっと歩くのが面白い。小さいけどこだわりのあるセレクトショップや、ユニークなコンセプトの画廊、予期しなかった喫茶店との出会い。東銀座にある歌舞伎座の裏に、あのジョン・レノンとオノ・ヨーコが訪れたという、本格派の喫茶店を発見しました。

歴史を感じる木目美しい店内。心地よい音楽。

歌舞伎座の裏手にある「樹の花」は、今年でオープン38年の老舗喫茶店です。店内に入ると、聞き慣れた古い洋楽が迎え入れてくれます。長い歴史を感じるけれど、決して古びていない美しい店内。温もりのある木のカウンターは美しく磨き上げられていて、センス良く花や小物が飾られています。カウンターには昔懐かしいルービックキューブやミニゲームが置かれていて、ちょっと童心に返ることも。

コーヒー、紅茶、スイーツ。なんでも本格派。

こちらのお店、ハンドドリップでコーヒーを淹れてくれます。偶然なのか、カウンターの中でキビキビ働くのはみなさん美しい女性スタッフでした。オーナーも女性と聞いたので、ご家族なのか、偶然なのか、とにかくその無駄のない動きを見ているだけでうっとりでした。紅茶やケーキのメニューも豊富です。また、国産のものを中心にワインも揃えてあるそうです。

スパイシーな本格カレーは絶品

この日はお昼時だったので、豆と野菜のカレーとコーヒー（セットで1250円）をいただきましたが、これが本当に絶品でした。なんでも、スタッフの中に現地でスパイスの勉強をした方がいるそうで、本格的なカレーを楽しむことができました。ライスとナンが選べるのも嬉しいポイント。ランチメニューには、そのほかポタージュのついたオムレツプレートもありました。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが来た喫茶店

こちらのお店は、ジョン・レノンゆかりの店としても有名です。お店がオープンしてたった4日しか経っていないある日、なんとジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が偶然この店を訪れて、コーヒーを飲んでいったのだそう。お店の人は、さぞビックリしたでしょうね。以来、二人のファンが思い出を偲んでやって来ることもあるそうです。この日も、時々店内にはジョン・レノンの音楽が流れていました。銀座の喧騒を離れて自分の時間をゆっくり過ごしたいときにオススメの喫茶店です。